これまで、Aki行政書士事務所の田中友里先生に、子どものネットトラブルについてお話を聞いてきましたが、今回が最終回です。田中先生には親として知っておきたい、色々な情報を教えて頂きました。
最後となる今回は「親が気をつける行動」についてです。スマホ・ゲーム・SNSなどを子どもが使う時に、親はどのようにするべきなのでしょうか。
親は子どもの鏡
田中先生は「親は子どもの鏡。親がスマホをずっと見ていれば、子どももそれが当たり前だと思う」と言います。外に出ると、そこにいる全員がスマホを見ているという光景も珍しくありません。
家庭内でも、ついついスマホに夢中になってしまうママ・パパも多いのではないでしょうか。「パパがスマホばっかり見て、育児や家事を手伝ってくれない!」と悩んでいるママもいるかもしれません。
子どもは、大人の行動をしっかり見ています。子どもにスマホ・ゲームをやめて欲しいと思うなら、まず親が手本を見せるべきだと田中先生。
「ゲームばかりやってないで!」と注意しても「パパもママもスマホばっかり見てるじゃん!」と言われたら…言い返せませんよね。
親子でゲーム・スマホのルールを決めるなら、子どもだけでなく親も使いすぎていないか、必要以上にスマホを見ていないかなどを確認してみましょう。
親子で一緒に知識を深めていく
親は子どもよりも、スマホやネットに対しての知識があります。子どもにもそれを共有していくと、親子でトラブルを防げます。
スマホを買いに行く時は一緒に行き、どんな機能が必要なのかなどを話し合って、決めていくのがおすすめです。親子で同じ機種を持っていれば、お互いの使い方も分かります。
また、田中先生は詐欺メールや迷惑メールが来たら子どもに見せたり、SNSトラブルのニュースがあったら親子で話し合ったりしているそうです。
「怖いな」「危ないな」と思うだけでなく、誰にでも危険があることを改めて確認して、どうすればいいのかを一緒に考えていけるといいですね。
「普段から家庭の会話で、トラブルの怖さやルールの大切さを話していくべき」と田中先生。親子でそのような会話ができれば、日頃から注意ができます。
親子で一緒にネットトラブルを防ごう
9回にわたり、田中先生にお話を聞いてきました。ネットやSNS、ゲームにはさまざまなトラブルがありますが、共通しているのは「親子で一緒に防ぐ」ということ。
「子どもに任せっぱなしにするのではなく、交通ルールを教える時のように一つ一つ一緒に確認して伝えていく」という田中先生のお話が印象的でした。
これからの時代に、スマホやネットは欠かせないものです。必要以上に怖がって子どもから遠ざけるよりも、一緒にルールを知って上手に使えるといいですね。
田中先生のAki行政書士事務所では、「親子のための保健室」として、子どものネットトラブルについての相談をおこなえます。気になる方は、ぜひホームページをチェックしてみてください。
Aki行政書士事務所
田中 友里先生