子どものネットトラブルについて、Aki行政書士事務所の田中友里先生にお話を聞くシリーズ第4弾。今回は、大人気のInstagramについて、よくあるトラブルや注意点をお話して頂きました。
数年前から、日本でもInstagramをする人が急激に増え、今では「インスタ」を使ってさまざまな情報を見ている人も多いと思います。
写真共有のSNSとして始まったInstagramですが、最近では写真だけではなく、文字や動画なども、たくさん投稿されています。
特に気にせず写真をアップしたり、人の投稿を見たりしていますが、Instagramを利用する際は、どのような注意点があるのでしょうか?
Instagramで気を付けること
「InstagramもTwitterと同じく、13歳にならないとアカウントを作れないことになっています」と田中先生。
Twitterの回でも教えて頂きましたが、この規定は「子どもにトラブルがあっても、Instagramでは責任を取れません」という意味にも受け取れます。
おしゃれで楽しいイメージのあるInstagramなので、使ってみたい・実際に使っているという子も多いはず。しかし、利用には多くのルールがあり、幼い子どもには推奨されていません。
その写真、アップして本当に大丈夫?
子どもだけでなく、大人にも言えることですが、写真をアップする時は配慮が必要です。田中先生によれば、いくら友達だからと言っても、他人が写っている写真をネット上にアップするには、その人の許可が必要になります。
「自分が載せたいから載せる」というだけではNG。もし、写真から個人情報が流失して、何かトラブルに巻き込まれてしまったら…友人も自分も危険な目に合う可能性があります。
個人情報をあげることの怖さを伝えた上で、個人情報は極力あげないと教えてあげたいですね。
交通ルールと同じくSNSのルールも教えていく
田中先生は「SNSのルールを教えるのは、子どもに交通ルールを教えるのと同じこと」と言います。
子どもと一緒に道を歩く時には
- 車が来るから端を歩こうね
- 道路を渡る時には左右を確認しようね
- 信号が青になったら渡ろうね
- 急に飛び出すと危ないよ
と、一つ一つのルールを教えながら進んでいきます。もし、何も知らない子が一人で道路を歩いたら、とても危険です。
「SNSのルールを子どもに教えないで使わせるのは、歩き始めた子を道路に放り出すようなもの」と田中先生。
確かに、何も知らない子どもに道路を歩かせようなんて、誰も考えないはず。でも、SNSやネットを使わせる時には、一つ一つのルールを教えていない場合がほとんどです。とても説得力のあるお話ですよね。
「SNSやネットをいきなり子どもに任せるのではなく、親が寄り添って一緒にルール・マナーを教えて確認してくべき」と田中先生は言います。
一緒に使えば注意点も分かりやすい
田中先生は、InstagramなどのSNSを親子で一緒に使ってみるのをおすすめしています。アカウントの作り方や、フォローの方法、投稿で気を付けるべきことなど、一緒に使っていけば「何に注意すればいいか」が分かりやすくなります。
順番に使い方を確認することで、親も「何を伝えればいいの?!」とならずにすみそうですね。
「使っちゃダメ!」と禁止しても、子どもはいずれ自分で使うようになると田中先生は言います。だったら、放っておくのではなく、事前に親子でルールをしっかり確認して、危険を回避する方が良いですよね。
次回は、誰もが連絡ツールとして使っている「LINE」について、引き続き田中先生にお話を聞いていきたいと思います。
Aki行政書士事務所
田中 友里先生
親子のための保健室HP