気を付けたい子どものネットトラブルについて、Aki行政書士事務所の田中友里先生にお話を聞くシリーズ第3弾。今回はTwitterについて、色々教えて頂きました。
SNSが流行るきっかけともなったTwitter。140文字までの短い文章の中で、自分の思ったことや好きなことについて投稿できるSNSです。Twitterへの投稿を「つぶやき」と呼ぶこともあります。
手軽に使える反面、ちょっとした一言がすぐに拡散してしまうのもTwitterの特徴です。子どもがTwitterを使う時、どのような点に注意するべきかなどをお聞きしました。
小学生でも使ってる人気のSNS
今は、小学生でもTwitterを使っています。スマホがあればいつでもどこでも、ちょっとした一言を投稿できるので、とても手軽ですよね。
しかし、Twitterの規約では「13歳以上でなければアカウントは作れない」と決められています。13歳と言えば、中学校1年生になる年齢なので、本来なら小学生はTwitterは使えないはずです。
それでも、身分証明書などの提出が不要なため、実際には13歳にならない子ども達も利用しています。
「規定で「13歳以上」と定められているということは、Twitter社では12歳までの子どもがTwitterでトラブルを起こしても、責任は取れませんという意味でもある」と田中先生。
Twitter社が定めた年齢制限以下の子どもに何かトラブルがあった場合は、親が責任をとらなければならないかもしれません。
Twitterは知らない人と簡単に繋がれる
Twitterは、使い方が非常に簡単で、知らない人とすぐに繋がることができます。トラブルも起こりやすいので、子どもの利用には十分注意しなければなりません。
何気なくつぶやいた一言に反応してくれた人が、実は悪い人だった…ということも十分に考えられます。
「いいね!」やリツイートでも訴えられる?
Twitterでは、誰かの投稿に「いいね」をつけたり、その投稿を他の人に知らせたいと思ったら「リツート」したりできる機能があります。しかし、それも注意が必要です。実は「いいね」や「リツート」をしただけで、訴えられてしまう可能性もあるのです。
例えば、誹謗中傷をしている投稿に「いいね」を押したら、その意見に賛同しているということになります。「いいね」をした人も、投稿者と同じく誹謗中傷をしていると考えられてしまうのです。
また、著作権侵害の投稿を知らずにリツートした場合も、同じく著作権侵害をしていることになります。訴えられたら、罪に問われる可能性があります。
「子どもはもちろん、ほとんどの大人も「いいね」や「リツート」をするだけで訴えられてしまうことを知りません」と田中先生は言います。
思っている以上に厳しい著作権
「著作権」という言葉は知っていても、詳しい内容までは分からない…という人が多いと思います。実は、子どもが好きなゲーム実況も、著作権法違反の対象。
ゲーム会社は見て見ぬふりをしていますが、もし訴えられたら、罪になる可能性があります。ほかにも、私たちが知らないだけで、多くの動画やネットの投稿が著作権法に違反しています。
田中先生は「世間で思われている以上に著作権法は厳しい。知らないで発信することの怖さを知ってほしい。」と言います。
子どもにルールを教えるためにも、まず大人が著作権について、きちんと知っておきたいですね。
Twitterの特徴や著作権について知ろう
Twitterは知らない人と簡単に繋がれるSNSです。それがメリットでもありますが、危険なトラブルに巻き込まれる可能性が高いため、子どもが使うには十分な注意が必要です。
また、知らないうちに「いいね」や「リツート」で、著作権侵害をおこなってしまうこともあります。
- 知らない人と繋がると危ないことがある
- 自分の発信が罪に問われることがある
というTwitterの危険性を大人が理解し、子どもに伝えていくことが大切ですね。
田中先生には引き続き、さまざまなネットトラブルについてお話を聞いていきます。次回は「Instagram編」として、インスタを使う時に注意したい点を教えてもらいます。
Aki行政書士事務所
田中 友里先生
親子のための保健室HP