近年、スマホやオンラインゲームが身近なものとなり、子どもがインターネットに触れる機会が多くなりました。しかし、ネットは便利で楽しいだけでなく、時にとても怖い事件につながる可能性があります。
SNSのトラブルや、オンラインゲームでの事件は、子どもを持つ親にとって心配事のひとつです。そこで、何をどのように気をつければ良いのか、どうすればトラブルを防げるのかなどを、Aki行政書士事務所の田中友里先生にお聞きしました。
田中先生は、高崎市でAki行政書士事務所を運営。「親子のための保健室」として、子どものネット・SNSトラブルに専門的に取り組んでいます。
子どもたちに法律を教えることを専門としている田中先生に、9回にわたりネットについてさまざまなお話を聞いていきます。1回目の今回は「今どきのネットトラブル①」として、子どもに多いネット上のトラブルについて、教えて頂きました。
おうち時間が増えるとネット時間も増える
新型コロナウィルスの影響で、以前より家で過ごす時間がぐっと増えました。そのため、子どもがインターネットやゲームをする時間も多くなってきています。
気がつくとYoutubeやオンラインゲーム、SNSに夢中になっている子どもを見て「うちの子、ネットに依存しているかも?」と心配するママやパパが増えてきていると田中先生は言います。
特にゲームへの依存は深刻な問題で、WHOでも「ゲーム障害」と病名がつけられるほど。依存になると、抜け出すのが非常に難しいそうです。
また、病気としては扱われていなくても、SNSに依存する子が増加していて、実際に依存症になっている子どもはとても多いと予想されています。一概には言えませんが、男子はゲーム依存、女子はSNS依存になりやすい傾向があります。
ネットの低年齢化が進んでいる
今では、赤ちゃんのうちからスマホやタブレットで動画を見る子も多く、ネットの低年齢化がどんどん進んでいます。
小学生で自分のスマホを持っている子も、珍しくありません。また、学校でも「ICT教育」が進められていて、一人一台のタブレット端末が支給されます。
群馬県でもICT教育に力を入れています。昨年の12月には「インターネット上の誹謗中傷等の被害者支援等に関する条例」を全国でいち早く制定しています。
親が気を付けてもネットに触れる機会は多い
「我が家では小学校に入るまではネットは見せない」
そう決めているご家庭もあるかと思います。しかし、ICT教育だけでなく、友達や周囲の影響もあり、家以外でネットに触れる機会はたくさんあります。
田中先生は、ネットのトラブルに巻き込まれないためには、「ネットを見せないようにする」と決めるよりも「ネットで注意するべきことを、親子で一緒に考えていく」方が良いと言います。
家族で一緒に、ネットトラブルやその防ぎ方を学んでいければ、インターネットを必要以上に怖がることもなくなりそうです。
親子でネットについて学ぼう
「今どきのネットトラブル①」では、ゲーム・SNS依存や、ネットのトラブル回避についてお話を聞きました。
後半では、さらに具体的に家庭でできるネットトラブルの防ぎ方などについて教えて頂きます。
Aki行政書士事務所
田中 友里先生
親子のための保健室HP