最初の検診から始まり、出産や産後まで長くお世話になるのが産婦人科。初めての妊娠・出産の場合は特に、どこの産婦人科に行くべきか悩んでしまうものですよね。
妊娠・出産という特別な期間を安心して過ごすためにも、納得できる場所を選びたいところです。妊婦さんそれぞれに「こだわりたいこと」が異なるので、選ぶに当たってどういうことを優先したいかで選択は変わります。
今回はそんな産婦人科選びのポイントについてご紹介していきたいと思います。
産婦人科はどうやって選べば良い?
産婦人科と一言で言っても、その種類は様々です。最初は「産婦人科だったらどこでもいいや」とあまりこだわらずに、一番近くの産婦人科に行く方もいるかもしれませんが、いざ行ってみると「なんか違う」と、自分がこだわりたいと思う部分が後々でてくる方も少なくないでしょう。
では、こだわりをもって産婦人科を選んでいる方は、どんなポイントを重視しているのでしょうか。
ポイントその1:産婦人科の種類
産婦人科には主に、
- 「総合病院」
- 「大学病院」
- 「個人病院」
- 「助産院」
があります。
総合病院と大学病院は、個人病院や助産院と比べてベッド数が多く、妊婦さんの様々なリスクに対応するための設備が整っているので安心ですよね。一方で個人病院や助産院だと、「こんなお産がしたい」という妊婦さんの希望に比較的対応しやすいのが魅力でもあります。
ポイントその2:場所(距離・アクセスのしやすさ)
日頃の検診で通うにはもちろん、急に体調がわるくなったり、予定より早く破水してしまったりなんて時にも、妊婦さんとしては産婦人科が近くにあると安心ですよね。アクセスのしやすさを優先順位の1番にあげる妊婦さんはかなり多いようです。
ポイントその3:出産費用(サービスの質)
出産費用も病院によって差があるところ。出産の際に支給される「出産育児一時金」の42万円で、ほとんどまなかなえる所もあれば、プラス10万、20万とかかる所もあります。
プラスアルファでかかる場合は、個室だったり食事が豪華であったり、さらにはエステやマッサージなどのサービスがついていたりとそれなりの理由があるようです。
ポイントその4:お医者さんや看護婦さんの人柄
妊婦さんにとって産婦人科の先生は良きアドバイザーであり、時には不安を相談できるカウンセラーのような重要な存在。不安な気持ちで検診に行くのに、機械的で流れ作業のように対応されて悲しい思いをしたなんて経験談をもっている方もいます。
産後まで長くお世話になる産婦人科ですので、口コミなどを事前にチェックして選ぶ方が多いようです。
産婦人科体験:私はこんな風に選びました
ここで筆者の経験を少し紹介します。私の場合はさきほど挙げた4つのポイントのうち、「場所」と「出産費用」を重視して選びました。
心配性な私にとって、病院が近いということはとても大切なポイントでした。また、産後にかかる様々な費用を考えると出産費用はなるべく安く!と考えていたので、出産一時金でほとんどまかなえる場所というのも重要でした。
結果、家から徒歩15分ほどでいける総合病院に決定。結論から言うと、私にとっては大正解でした。最初のうちは月2回ある検診も楽でしたし、破水からの出産でしたが、近いので慌てずに病院に行くことができました。
さらには、難産で結果的に予定していなかった帝王切開での出産になり、予定よりも長く入院することになったのですが、総合病院ということもあり安心できましたし、入院費用もほとんど変わりませんでした。
一方で、費用が安いため、産前・産後直後のさまざまな内容については妊婦さんの希望は受け付けられず、完全に病院主導で行われます。ミルクは最初から粉と母乳の混合、産後も赤ちゃんは完全に別室で管理など。
私にはあまりこだわりがなかったので気になりませんでしたが、「完全に母乳で育てたい」とか、「産後は赤ちゃんと一緒の部屋で過ごしたい」などの希望を強くもっている方には、お勧めできないかなと思います。
産婦人科選びは優先順位を決めると◎
今回は産婦人科を選ぶためのポイントについて紹介しました。妊婦さんが10人いれば、出産にあたって理想とするイメージも10通りあると思います。
お母さんにとってはもちろん、お父さんにとっても特別な出産ですので、お母さんの気持ちを尊重しながら、家族でじっくり考えて決めることも大切ではないかなと思います。
長くお世話になる産婦人科です。納得のできる選択ができるように、ぜひいろいろなポイントから考えてみてくださいね。