「0歳から絵本の読み聞かせをするなんて早すぎるのでは?」と考える方もいるでしょう。確かに、まだ言葉を理解できないし、絵本を読んでもあまり反応しないかもしれません。しかし、心地よいリズムの言葉や、色鮮やかなイラストに刺激を受けることは、赤ちゃんの成長にとって、とても良いことです。
自治体によっては、0歳児検診の時などに絵本をプレゼントする「ブックスタート」という活動がおこなわれています。0歳から絵本を読み聞かせることは、広く推奨されているのです。群馬県でも多くの地域で実施されているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事では、赤ちゃんが初めて触れる絵本としておすすめな3冊をご紹介します。
0歳におすすめの絵本①「もこ もこもこ」 谷川俊太郎・作
1977年に出版された、ロングセラーの絵本。子どもの頃に読んでもらった、という方も多いのではないでしょうか。
地面が「もこ」と盛り上がり、「もこもこ」と大きくなって……どんどん形が変わっていきます。ストーリー性はなく、おかしな擬音語ばかり続くので、読んでいると頭の中が「?」でいっぱいに。
でも何度か読んでいると、大人も子どもも不思議な世界観に引きつけられてしまいます。読むスピードを変えてみたり、歌うように抑揚をつけたり、自由に楽しく読んでください。
0歳におすすめの絵本②「くっついた」 三浦太郎・作
向かいあった2匹の金魚が、ページをめくると「くっついた」!あひるさんも、ぞうさんも、みんなページをめくるとくっつきます。その繰り返しが楽しい絵本。
シンプルで可愛いイラストで、仲良くくっついてしまう動物達を見ていると、心が温かくなります。最後は、お父さんとお母さんが赤ちゃんにくっつくのですが、「くっついた」と読みながらハグをすると子どもが喜びますよ。親子のスキンシップの時間として読んであげてください。
0歳におすすめの絵本③「だるまさんが」 かがくい ひろし・作
小さな手足がついた、ユーモラスな表情をしただるまさん。「だ・る・ま・さ・ん・が」の掛け声に合わせて、転んだり、身体が伸びたり……。ゆらゆら揺れるだるまさんがキュートで、次はどうなるのかな?とページをめくる手が止まりません。
独特な間があって、誰が読んでも笑ってしまいます。シリーズで「だるまさんが」、「だるまさんと」という本もあります。だるまが有名な群馬のベビーにぴったりな一冊です。
0歳の赤ちゃんと絵本タイムを作ってみよう
生まれたての赤ちゃんのお世話で忙しい時に、読み聞かせの時間を作るのは大変ですよね。でも0歳向けの絵本は、言葉のリズムや絵の面白さが魅力。読んでいると、大人の方がほっと癒されてしまいます。
子どもが絵本に興味を示さなくても、まずはお母さん・お父さん自身のために絵本を読んでみませんか。繰り返し声に出して読むうちに、だんだん子どもも絵本の楽しさに気づいていきます。ぜひ、親子で一緒に絵本の世界に浸る時間を作ってみてください。