皆さんは、どんな時に神社にお参りするでしょうか?初詣や安産祈願、七五三など特別な行事の時しか行かない……という人もいると思います。
今回ご紹介する高崎市の「山名八幡宮」は、“祈りの場”だけでなく“人々が集う活動の場”であることを目指す、新しいカタチの神社です。
境内にある親子カフェや天然酵母のパン屋さん、トップクリエイターによりリニューアルされた建物やお守りの洗練されたデザインなど、見どころが豊富!神社の目の前を電車が通るので、乗り物好きのお子さんにもおすすめです。
山名八幡宮の基本情報
住所 | 群馬県高崎市山名町1581 |
連絡先 | TEL:027-346-1736 |
祈祷受付時間 | 9:30~16:00 |
公式サイトのURL | https://yamana8.net/ |
山名八幡宮は、創建840年の歴史ある神社。玉依比売命(たまよりひめのみこと)、品陀和気命(ほんだわけのみこと)、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)を御祭神として祀り、安産や子宝、子育ての神様として信仰されてきました。
2016年のリニューアルプロジェクトで、社殿や神楽殿、ロゴやサイン、授与品に至るまで総リニューアル。各界のトップクリエイターがこのプロジェクトに関わり、2017年のグッドデザイン賞を受賞しています。
山名八幡宮のおすすめのポイント
境内の見どころ
山名八幡宮は目の前に上信電鉄の山名駅があり、参道を横切るかたちで電車が走っています。線路の下をくぐると随神門があり、その先の階段を上ると本殿があります。
本殿を飾る神獣の彫刻は明和6年、彫刻物師・関口文治郎の手によって彫られたもの。平成になって、鮮やかな極彩色に塗り上げられ、市の重要文化財に指定されています。
階段の下を右に進むと、御神木の「陰陽神木」があります。「陰陽神木」は樹齢300年以上の大木で、触ると子宝に恵まれると言われています。
また、本殿の裏側には「裏神様」の獅子頭があります。獅子頭は山名八幡宮の象徴とされており、正面をお参りした後に裏神様をお参りすることで、さらにご利益があるそうですよ。
安産のご利益
室町時代、後醍醐天皇の孫・君長親王が子の安産を願い、山名八幡宮にてご祈願をしました。その後、無事産まれた男の子は健やかに成長し、山名八幡宮は安産と子育ての神社として、広く知られることになりました。
現在は感染症拡大防止のため、安産祈願のご祈祷は事前予約が必要です。都合がつかない場合は、腹帯、お守りだけいただくこともできますよ。お守りはお洒落で可愛いデザインなので、贈り物にする人も多いそうです。
また、二股大根を供えると安産になるという言い伝えがあります。さらに、姓名判断に基づいた命名のアドバイスも受けられるので、子どもの名づけで迷ったら利用したいですね。
子育てサポート
敷地内の建物2階に、子育て中のお母さんや、妊婦さんをメインターゲットにした「ミコカフェ」があります。化学調味料を使わない、体に優しい食事が人気。子育てに関する様々なセミナーも開催されています。(※営業は平日のみ)
その他、子どもが自由に遊べる広場を作る「あそびばプロジェクト」、英会話・英文法のレッスンを行う「まなぱる」など、子育てをサポートする活動がたくさん!安産子育ての宮として、地域再生の役割も担っています。
天然酵母のパン屋さん
山名八幡宮の敷地内には「ピッコリーノ」という天然酵母のパン屋さんがあります。1979年に東京で創業し、材料にこだわった、安全でおいしい無添加のパンを作っているお店。様々なメディアに取り上げられ、県外からもお客さんがやって来ます。
営業時間は10時〜15時と短いので、お参りついでに寄る際は時間に注意してください。私が以前行った時は午後2時頃でしたが、パンがもう残りわずかになっていました。確実に買いたい人は、午前中を狙った方が良さそうですね。
火曜と水曜はお休みです。前述のミコカフェにも、ピッコリーノのパンを使ったメニューがあります。
山名八幡宮は古くて新しい神社
高崎市の「山名八幡宮」をご紹介しました。最近、カフェを併設した神社やお寺が増えていますが、パン屋さんがあるのは珍しいですよね。
私は今回記事を書くために調べて、グッドデザイン賞を受賞していたことを初めて知ったので、また改めて行こうと思いました!
皆さんも、古いものと新しいものの良さが融合した山名八幡宮のパワーを感じてみませんか?