群馬のラジオやテレビで活躍している「群馬住みます芸人」のアンカンミンカン富所さんは、2011年吉本興業の企画のため、東京から地元の群馬に戻ってきました。
現在6歳と2歳のお子さんがいる富所さんですが、「お笑い芸人」という仕事をしながら、どのように子育てをおこなっているのでしょうか?
群馬に来たきっかけや、お笑い芸人としての考え、子育てについてお話を伺いました。
群馬に戻って「住みます芸人」になったきっかけ
お笑い芸人を目指し、東京に出て吉本興業に入った富所さんですが、舞台に立ってお笑いをやるうちに「何か違う」と思い始めたと言います。
芸人と聞くと、舞台に立ってお客さんを笑わせるのが仕事のように思いますが、その場限りで終わってしまう舞台芸人は自分には向いていないと感じました。
多くの人が有名になりたいと頑張っても、実際に売れるのは強烈な個性を持ったごく一部の人達だけ。このまま東京でお笑いを続けていても、売れるのは難しいと悩んでいたところに「住みます芸人」の話が舞い込んできました。
そこで、富所さんは「地元の群馬でできることがあるかも」と思い、東京から戻ることを決意しました。
これだ!と確信した
住みます芸人をして、地元の人と交流していくと「やはり自分のライフワークはこれだ」と強く思うようになった富所さん。
現在は、芸人として舞台に立つだけではなく、人生に必要な「コミュニケーションスキル」としてのお笑いを広めたいと考えていると言います。
小学校でのお笑いワークショップ
みどり市にある学校で、お笑いのワークショップをした時のこと。子供達に、コンビを組んでお笑いをしてもらいました。ネタを考えるのは子供たち自身。何を言っても良いし、好きなように考えればそれで成立するのがお笑いだ、と富所さんは考えています。
発表では、普段はおとなしい子がとても面白かったり、逆に普段元気な子がいまいちだったりと、先生も知らないような子供の魅力が見えてきました。
また、支援学級の子は台本を覚えられないからという理由で、最初は見学をしていましたが、皆が楽しそうにお笑いをしている姿を見て、自分からやりたいと手を上げた生徒がいました。
先生は、無理だから…と躊躇したそうですが、せっかくやりたいと思ったんだから、やってみようということに。アンカンミンカンの川島さんとコンビを組んで舞台に立ったその生徒は、見事にネタをやり遂げました。担任の先生も、感動して涙を流したと言います。
このことから、富所さんは「やっぱり、自分はコミュニケーションスキルとしてのお笑いの可能性を広めるべきだ」と改めて確信したそうです。
後半は子育てについて聞いていきます!
前半は、群馬住みます芸人になったきっかけや、お笑いへの思いなどを聞きました。富所さんの「ライフスキルとしてのお笑い」という言葉が印象的です。
後半では、富所さんの子育てや、群馬の良いところなどについての話をご紹介します。ぜひ、引き続きチェックしてみてください。