近年、男性の育児休暇は増加傾向にあります。しかし、男性が育児休暇を取得するのには、会社の制度や周りの理解など高いハードルがあるのか現実です。そんな男性の育児休暇を積極的に推進している企業が、群馬県高崎市で自動車・ロケット・半導体の部品加工をおこなっている共和産業株式会社さんです。
今回の記事では、総務部副部長の磯部さんへ男性育児休暇についてのインタビューをさせていただきました。
インタビューを通してお聞きした「男性の育児休暇をはじめたきっかけ」「職場の育児休暇への反応」「育児休暇への考え方」をご紹介していきます。
男性の育児休暇をはじめたきっかけ
「若い世代の働き方が変わってくる中で、男性の育休が必要だと感じました」
共和産業株式会社さんでは、男性育児休業の法改正に合わせて、平成29年に会社の規定も変え、男性でも育児休暇を取得できるようになりました。しかし、発足当初は男性からの育児休暇の申請はなく、社内でも取得しずらい雰囲気だったそうです。
しかし、令和2年に男性社員の石田さんが初めて育児休暇を取得すると、社員の反応が変わりました。
社員の反応
- 年配の男性社員はあまり良い顔はしなかった
- 若い人は育児休暇に賛成の意見が多い
- 女性社員はすんなり受け入れてくれた
「年配者には反対する人もいるが、変化に合わせて柔軟に対応していかなければいけない」と磯部さんは語ります。
育休を取り入れて会社として良かったこと
- 会社が男性の育児休暇を認めてくれることは、子供を考えている若い世代にはプラスになった
- 年配の人も悲観的でしたが、実績ができて順応していくので会社の風土を変えるいいきっかけになった
男性の育児休暇取得は、結果的に会社としてはプラスになったそうです。
男性でも育休を取れる時代
磯部さんの世代では、男性が仕事で稼ぎ、女性は家事・育児をすることが当然という風潮だった時代でした。しかし、時代の流れに合わせて企業も考え方を変えていかなければならない、と感じたそうです。
採用担当もおこなう磯部さん。今は多くの人が仕事とプライベートの両立を重視していて、企業の福利厚生を採用条件として優先しています。
「従業員が一定期間休むと企業にとって負担にはなるけど、そこをサポートして育休を取りやすくするのも企業の努めだと思う。」
これからの子育て世代へ
男性の育児休暇も積極的に取り入れている共和産業株式会社さん。会社全体で、男性の育児休暇をサポートしていこうという姿勢が伝わりました。
「群馬は医療体制もよく、緑も多く、災害の少ない県だと思うので子育てに良い環境。若い方々に来てほしい。」
これからは地域と企業がともに、子育て世代を支える社会になっていくことでしょう。
共和産業株式会社さんでは、新卒・中途関係なくものづくりが好きな人材を積極的に求めています。興味があればホームページから問い合わせてみてください。