最近、よく耳にするようになった男性の育児休暇。しかし、厚生労働省の調べによると、2019年度の育児休暇取得率は女性が83.0%に対し男性は7.48%。まだまだ男性の育児休暇が普及していないのが現実です。そんな中、2020年に、5人の男性が育児休暇を取得したという群馬県内の企業さんを発見しました!
その名も株式会社GCC(以下、GCC)さんです!GCCさんは、主に地方自治体に対しITサービスの提供や、開発をおこなっている群馬県内でも数少ないIT企業です。
さっそく、総務部の八木 真弓(やぎ まゆみ)さんに男性の育児休暇についてお話を伺ってみました。
男性の育児休暇はいつから導入したの?
「積極的に取り組み始めたのは2016年です」
実は、GCCさんが男性の育児休暇制度を取り入れたのは、八木さんも明確に分からないほど前のことでした。しかし長い間、男性が育児休暇を取得することはなかったそうです。そこで、2016年より総務部より積極的に声をかけ、ひとり目の男性育児休暇取得者が誕生しました。
積極的に取り入れたきっかけは
「初めは、くるみんマークを取得するのが目的でした」
みなさんは「くるみんマーク」を目にしたことはありますか?
くるみんマークとは、厚生労働省が「次世代育成支援対策推進法」という法律に基づいて実施している制度で、10の要件からなる「くるみん認定基準」を満たした企業のみが付与される、認定マークです。つまり、くるみんマークがあると、子育てサポート企業として国の認定を受けたことになるわけです。すごいですね!!
社員の反応は?
男性の育児休暇に対して、社員の反応は意外なものでした。
育児休暇を取得した男性社員の意見
- おむつを替えたり、ミルクを上げたりすることで愛着がわいた
- 子沢山でやむを得ず取得した
どうやら、自分から積極的に取得した、第二子以降の出産でしかたなく…と三者三様のようです。しかし近年では第一子の誕生に伴い、自主的に育児休暇を取得する男性社員も増えてきているようで、今では総務部から声をかけることはなくなったそうです。
女性社員の意見
- 育児休業だけでなく、色々な働き方を認めてくれる会社という印象
- 社内結婚で、夫婦で育児休業をとっても周りが認めてくれる
一方、女性社員は会社に対してのイメージが大きく変わったようです。とくに子どもが出来ても働きやすいという印象があるようです。実際のところ、GCCさんでは育児休暇だけでなく、子育て世代のために会社独自の制度を設けています。
会社独自の制度
- 子育て専用メール
奥さんの妊娠が判明したら報告する専用メール。生まれたあとの申請事項や給料体制、社会保険などの説明が受けられる。 - ベビーベッドの貸し出し
会社が保有するベビーベッドを、一時的に無料で貸し出すサービス。 - 看護休暇(小学校3年生まで)
子どもが病気や風邪の時に取得できる休暇 - 育児短期間勤務(小学6年生まで)
子どもが小学校6年生になるまで、時短勤務を可能とする制度
GCCさんでは、男性用・女性用のガイドブックも用意する徹底ぶり!いかに社員を大切にしているかが伺えます。
これからの子育て世代へ
「制度を設けているだけでは意味がなく、取得率が重要だと考えています。」
と、インタビューに答えてくれた八木さんは語ってくれました。かつて、IT企業は長時間労働などが問題になり、業界全体の印象が良くありませんでした。そのため環境整備には、より一層力を入れてきたそうです。
IT企業という特殊な業種ですが、県外の方でもUターン、Iターン先に群馬を選んで頂けるよう、GCCさんへの期待はますます高まりそうですね!!
株式会社GCCさんの情報はコチラ
株式会社GCCさんは、1965年に創業した情報処理サービス企業です。地域社会への貢献をミッションに掲げ、地方公共団体の情報システムの設計・開発・運用を主たる事業としています。ダイバーシティや健康経営の観点からも、働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。
ご興味のある方は、是非ホームページもご覧ください。