子育て中のみなさんにとって、我が子はもちろん何よりも大切で可愛い存在ですよね。でも「毎日子育てが楽しくてしょうがない!」と感じている方は、もしかしたら少ないのではないのでしょうか。
我が子のためにと頑張り過ぎるあまり、楽しさ以上に不安を感じたり、思うようにいかなくて腹が立ったりすることもしばしば…。時には親として失格だと、自分を責めてしまう事もあるのではないのでしょうか?
今回は、子育てを頑張る全てのママパパの皆さんに、短時間でサクッと読めて心が癒やされる、そんな本をご紹介したいと思います。
パパママにおすすめの本「ママのおなかをえらんできたよ」 池川明 著
「胎内記憶」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?文字通り、「お母さんのおなかの中にいる時の記憶」のことを言います。著者である池上明さんは元産婦人科医で、この「胎内記憶」について長年にわたって研究をされています。
この本には、何千人という子供たちを対象にアンケートやインタビューをした調査をもとに、その中からピックアップされた十数名の子どもたちのエピソードが載せられています。インタビューの中でのやりとりがそのまま載せられているので、子どもたちの素直な言葉で語られる内容がとても可愛らしく、面白く、シンプルなのにものすごく深く感じられます。
なにより心に残るのは、この本のタイトルにもなっている、「ママのおなかをえらんできた」という子どもたちの言葉。「子どもは親を選べない」とは言ったものですが、実はそうではなくて、子どもたちはちゃんと自分の意思で親を選んで産まれてくるのだと、著者の池上さんも言っています。
この本を読むと、愛する我が子がおなかの中にいた時の、あのわくわく感やなんとも言えない幸せな気持ちが蘇ってきます。そしてその気持ちは私たち親の一方的なものではなく、子どもたちも同じように、ママとパパに会いたいと思って産まれてきてくれたのだと思うと、読みながらいつの間にか涙が溢れてくることも。
たまには読書でほっと一息
子育てをする中で壁にぶち当たるたびに、きっとママパパの弱った心を癒やして原点に立ち返らせてくれる、そんな素敵な本です。ちょっと子育てに疲れちゃったなと思ったら、ぜひ空いた時間で読んでみてください。
こうすべき、ああすべきと書かれた育児書を読むのもいいですが、頭ではなく心に栄養を補給してあげることも大切です。読み終わる頃にはきっと、愛する我が子をただぎゅっと抱きしめたくなっていますよ!