未だ収束の見えないコロナウイルス。この世界的なパンデミックは、良くも悪くも令和の時代を大きく変えました。その一つが働き方に対する考え方ではないでしょうか。良くも悪くも、子どもとの時間が増えたご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、これに限って言えば、子育てしながら働く私からすると「なんて良い時代になったんだ!!!」と思わずにはいられません。あまり大きな声では言えませんが、コロナのお陰で子連れ出勤をして「よかったな」と思ったエピソードをご紹介します。
子育てへの理解が高まった!
まず、子連れ出勤のハードルが100→2くらいに下がりました。今までは「前例がない」というだけで、子どもが休み=会社を休むか在宅ワークという選択肢しかなかったけれど、コロナ禍によって子どもを連れて行くという選択肢ができました。幸いにも私の場合はデスクワークが中心で、従業員も10人以下の小さな会社だったのでコロナ禍でも子連れで出勤ができました。
今までやむを得ず在宅ワークをしている時など、思うように仕事がはかどらず迷惑をかけてきた事も多々ありました。が、実際に子どもを見ながら働いている様子を見てもらうことにより、その大変さを理解してもらえたことが1番嬉しかったです。また、同僚たちも「もう離乳食食べれるようになったの?」「もう歯が生えてきたの?」と一緒に子どもの成長を喜んでくれくれています♪
孤独を感じない!
コロナの第1派の波が群馬にもやってきた2020年5月ごろ、2人の子どもが通う保育園が約2ヶ月休園になりました。当時は在宅ワークに切り替えたものの、保育園が再開する頃には精神的に追い詰められ思いっきり泣いたことを今でも覚えています。
思い通りに仕事ができないフラストレーション。「なんで私だけ?」という主人に対する怒り。こちらの都合なんてお構いなしの子どもたち。そして、そのイライラを主人や子どもにぶつけては自己嫌悪の繰り返しでした。その後3人目が生まれ、首が座った頃から少しずつ在宅ワークで仕事復帰をしたのですが、おんぶができる7ヶ月頃から子連れ出勤に切り替えました。
はじめは「子どもを連れて行ったら迷惑だよな…」と心配もありましたが、同僚の優しさに甘えて子連れ出勤をすると、なんとまぁ在宅ワークより仕事が捗るではありませんか!!
その理由のひとつは「授乳時間の減少」にありました。在宅ワークの頃は、子どもがグズると、ついついおっぱいで泣き止ませていました(一発で泣き止むからね!笑)。しかし会社ではそうも行かず、必然とおんぶであやすようになりました。あやしながらパソコン作業ができるため、結果的に作業できる時間が増えました。そしてなにより、精神的な負担が軽くなりました!仕事の話ができたり、子どもがグズった時は一緒にあやしてくれたり。お昼には他愛のない会話を楽しんで、トイレに行きたいタイミングでトイレに行ける。ストレスを溜め込まないことで仕事にも集中ができるようになりました。
人見知りがなく育てやすい子になる?
現在9ヶ月になりますが、全く人見知りがありません。これは性格なのかもしれませんが、誰に抱っこされてもいつもニコニコ。おかげで、どこへ連れて行っても「かわいい〜〜〜♡」と言ってもらえます。中でも、人見知りがなくて1番助かるな〜と思う瞬間は、やはり実家(義実家)へ行った時。孫を抱いた時の親の嬉しそうな顔を見ると、子どもを生んでよかったなと改めて思います。
あとは「ちょっと見てて!」ができるので、親に預けてちょっと買い物へ行けたり、ゆっくりご飯が食べられるのも嬉しいです。そういったことができるもの、日頃から大人に慣れているからこそかな?と思っています。仕事中も、基本はずっとおんぶスタイルなのですが、ちょっとトイレへ行きたい時など同僚に見ててもらえるので自宅にいる時より安心です。
子連れ出勤で気をつけることは?
あくまで子どもの親は自分であることを忘れずに、他人任せにしないこと。会社の同僚はみんな優しくて、うちの子どもをとっても可愛がってくれます。その優しさについつい甘えそうになりますが、「タイム・イズ・マネー」である事を忘れず、同僚の仕事の時間を奪うことは泥棒と一緒だと思うようにしています。
わたしは育児や孤独のストレスから開放されるために。同僚には、仕事の合間の息抜きや気分転換に。そんなWinWinな関係を築きながら仕事も子育ても両立していけたら良いなと願っています。